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高知精工株式会社


 

 
●ヒノキの葉からヒノキオイル
 
 このほか高知精工では、測量用の杭、花を植えるプランターなども製造していますが、ユニークなのはヒノキオイルの製造もしていることです。

 ヒノキは大野見でも民間療法に使われていましたが、間伐材が捨てられてしまうのがもったいないので、なんとか有効活用できないかと考えたのが発端でした。そこで、ヒノキの枝の部分はチップにして枕に利用、葉をヒノキオイルに利用することにしました。ヒノキオイルでは有名な和歌山県日高郡美山村のそうがわなどを訪ねて話を聞き、ヒノキオイルを抽出する機械を設計しました。 
 
 ヒノキオイルの生産工場では、プーンとヒノキの香りがしています。一般にヒノキオイルはオガクズから抽出しますが、高知精工では葉だけで抽出しています。
 

ヒノキの材木や、葉がいっぱい入った袋などが無造作に置かれています。
左の写真の左側に写っている丸い機械がこれ。この中に葉を入れます。
 ヒノキの葉を入れたところに蒸気を入れて蒸し上げてオイルを抽出します。これを冷却すると、油分は比重が軽いので水と分離して浮きます。この純粋な油分だけを瓶詰めにしたオイルです。

 葉の分量に対してわずか1%しかとれません。1台の機械に300kgの葉が入りますが、3kgくらいしかとれないということになります。ですから、需要が今後たくさん出てくれば機械を増やしていくしかないのですが、現状では機械1台でまかなえています。

これらの葉の1%分がオイルになります。

前川幸一さん

 

 総務部の前川幸一さんが、ヒバオイルの香りを試しているところでした。「ちょっと香りがきついし、葉からとれる分量がすごく少ないんですよ。何に使うかでしょうね」と言っていました。ヒノキオイルのほうが断然優れた香りです。ここで生産されるヒノキオイルの大部分は、入浴用の芳香剤としてアメリカに輸出されてきました。ヒノキのにおいがアメリカ人にも好まれているのだそうです。

 近年は、車の燃料にヒノキオイルを少量混ぜると排気ガスの消臭効果もあるということで研究協力もしており、これが実用段階に入ると、とても同社だけの生産量では間に合わないだろうと市川社長が話していました。

 国内向けには、99年4月より「四万十ひのきオイル」の商品名で、ヒノキ製品を販売するひのき屋が販売をしています。
 そして、次に生み出されたのがヒノキのチップを使った枕です。チップを2mm角サイズで形よく整えているので、ゴロゴロとせずに快適に眠れるのが特徴です。
 販路拡大をめざしたひのき屋の働きかけが実って、2002年1月、寝具の大手メーカー「京都西川」がヒノキチップを中材に使った枕「四万十川 ひのきかおるまくら」を新発売しました。西川ではすでに木曾ヒノキを使った枕を販売していましたが、今回の枕はさらにチップが細かくなっていて寝心地がよいものになっています。西川は、「四万十川」というイメージを気に入ってくれたようですが、何よりも大野見村の知名度アップにもつながるので、住民としてもうれしいことです。枕を使っているみなさーん、四万十川の川音をききたくなったら大野見へも遊びにきてくださいね。

 大野見村という小さな村でもこうやってがんばっている企業があります。
 高知精工では、「従業員により豊かな生活をしてもらい、地域に貢献できる企業」をめざしています。企業紹介もしておきますから、就職したい人は問い合わせてください。-2002.3.11-

 【高知精工株式会社】
 設立:1984年4月設立
 資本金:1000万円 
 従業員数:104名(男性64人、女性40人/2004年7月現在)
 売上:5億2000万円
 所在地:高知県高岡郡中土佐町大野見大股257番地 
 電話0889-57-2079 
 事業内容:・産業用ミシン部品の生産・加工 ・測量用杭製造、・ヒノキオイル製造、・花の種苗製造
 勤務時間 8:15〜16:45
 休日:変則週休2日制、日曜日・祝日・年末年始・夏期休暇・有給休暇等
 

更新日 2006年3月17日

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